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| 188.62 m² | |
| 251.57m² [1F] 93.55 m² [2F] 79.01 m² [3F] 79.01 m² |
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| 2007年12月 |

◆ コンセプト
「はにわや」さん・・・静岡市駿河区大谷では よく知られる酒屋さんである。それと同時に、こちらの御夫妻は永年にわたって静岡大学の学生さんが安心・安全に暮らす事ができる居住空間を提供し続けている。
今回の「クローバーハウスはにわやY-2」も そのひとつである。
そもそも、この地には同名の木造ワンルームアパートが建っていた(全6室)。しかしながら都市計画によって道路拡幅が決まり、敷地の一部が静岡県に移管さ れる事となったのである。そして既存建物が移管後の敷地に入り込んでいたため、現状建物を解体し、あらためて建てかえるに至った。
ちなみに、前面道路は歩道付きの幅員25mという大通りになる事が決定している。
2008年1月現在、工事は国道150号線から既に始まっており、徐々に北上している。


道路拡幅分を除いた敷地は整った形をしており、建築計画も一見容易に見える。
だがしかし、これが意外にも難易度の高い配棟計画を擁する土地であった。
■オーナーさんの希望
鉄骨3階建
各フロア3戸
計9戸のワンルームマンション
前面道路は東側で土地は東西に長い。周囲には建物もなく、採光・通風条件は良い。
そこでセオリーどおりにプランニングしてゆくと「北側廊下+南面居室」という配置になる。
給水タンク、サイクルポートなど様々な外部設備要素を加味しても8帖の南窓を持つ居室は確保できた。
しかしながら、ここで大きな条件となるのが採光面積の確保である。
建築基準法では居室における十分な採光・換気・排煙が求められ、一定の数値をクリアすることが義務付けられている。特に「採光」は隣地境界からの距離と建物高さとの関係によって決まる。
ここで隣地から1.5mほど離れて建物を配置し、3フロアとも同じ形状とした場合、1階部分において必要採光面積を確保できないのだ。
しかしながら建物を北側にセットバックしては希望の広さのマンションが建たない。
現時点では周辺に採光を妨げるものは何もないが、将来の可能性まで考慮しているのが建築基準法である。
そこで考えられたのが1階における特別な採光方式だ。
東室は前面道路からのハイサイドライト、
他の2室(中央、西)はトップライトを設ける事で採光を確保している。
2、3階とは違う方法で上空からの光を確保する分、1階は居室面積を拡充する事となった。
それが10帖を超える余裕の広さを持つ空間を持つ事ができた要因である。
静岡で暮らしてゆくためには防災と真正面から取り組む姿勢を持ち続ける必要がある。
これは建築に携わる者に限らず県民全員が心得ている事だ。
もちろん、この「クローバーハウスはにわやY-2」も杭・基礎・鉄骨・外壁・・・
全てにおいて安全基準を十分にクリアする工事がなされている。
この堅牢な本体に加え、このマンションではさらなる安心・安全を確保するため、
居室における家具固定金具を標準装備とした。
これは静岡県総務部防災局防災情報室のオファーを受けたオーナーさんの強い意志によるものである。
まず新築工事時点で全居室壁面にコの字形断面のアルミレールが設置された。
そして、使用時には、断面中に必要な本数のステンレスワイヤーを入れ、好みの場所で固定できるのだ。
この金物の標準装備により、引越時に持ちこんだタンス、机、テレビ台が壁に固定され、
地震時の家具転倒による二次被害を軽減する事ができる。
これまで賃貸マンションの壁に釘を打つなどの行為は、住まい手にとって憚られるべき行為であったが、
金具の標準設置によって自由な家具配置と固定が可能になったのである。
もちろん、家具固定をしない状態でも美しい形状を誇るこのアルミバーは
インテリアのアクセントとしても その存在を示すものである。
完成時に語ってくれた「大事なお子さんの生命を預かっている」
オーナーさんの言葉に熱い思いが伝わる・・・そんな「クローバーハウスはにわやY-2」である。
■参考URL:静岡県総務部防災局 http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/

