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| 107.31 m² | |
| 92.54 m² [1F] 44.72 m² [2F] 47.82 m² |
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| 2008年2月 | |
| 夫妻+子供(計3名) |
◆ コンセプト
HSさんとのコミュニケーションは電子メールから始まった。
2007年の夏のことだ。
「建設地を取得しようと考えているが、そこに我々が希望する住宅が建設できますか?」という問い合わせである。
規模は木造2階、床面積30坪とのこと。
返信として、この条件が弊社の設計・施工において検討可能な範囲にあることを伝え、数回のメールの往復の後、直接会って具体的な希望を伺った。
建設場所は静岡市葵区、閑静なエリアに新たに整地された南向きの宅地である。
前面道路の巾は5m、敷地サイズは間口8m、奥行13mと申し分ない。
一般に、敷地条件に特徴があると、そこに設計の工夫を持ち込むことで解決してゆく。
場合によっては、その解決案に費用がかかる場合もありうるのだが、ここは そんな懸念もない。
親子3人が、ゆとりをもって生活できる・・・そんな空間が容易に獲得できそうな予感とともに、計画は進められた。
ここで、この好条件に恵まれた敷地に求められたスペースを列記してみよう。
2台の駐車スペース、ウッドデッキを有するLDK、食品庫、夫のワークスペース、シューズクローク、トイレ、洗面、浴室、寝室、子供部屋、クローゼット、多目的スペース・・・
ここにシンプル&スタイリッシュ&ローコストなデザインを展開してゆく上で、我々が最も大切にしたコンセプトがある。
それは「立方体構成による最大限の空間効率アップ」だ。
算数・数学の授業を思い出していただきたい。
ある床面積をもつ四角形のうち、もっとも周長が短いものが正方形である。
また、ある体積をもつ直方体のうち、もっとも外周面積が小さいものが立方体である。
これは何を示すのか・・・
そう、キュービックな建物ほど少ない材料で作ることができ、施工面積が減る。
つまり、材料・工賃の両面からコストダウンを図ることができるのだ。
そこに美しいコンポジションを持ち込むことで、この住宅構成は成立している。
立方体に ほど近い「巾7m×奥行7m×高さ7m」のヴォリュームとして。
何度とない綿密な打合せを経た上で まとめられた設計図と見積書・・・
それを元に契約、そして着工へと進む。
だが、そうは言っても、契約・着工までには いくつかの迷い(選択肢)が残されている。
たとえば、サッシをペアガラスにすべきか、オール電化を採用すべきか、床暖房は必要か、キッチンに設置する電化製品のグレードは どのあたりを選択すべきか・・・など。
いくつかのタイミングで「参考コスト」を提示しつつ、採用の可否を決定していった。
ここではペアガラスとオール電化が選ばれた。
生活してゆく上でのランニングコストを抑えるための方策だ。
限られた建設予算の中でのベストパフォーマンスを目指す・・・そんな透明性の高い見積によって、本当に必要かつ望まれることを抽出して完成したHS邸・・・清々しい外観は、そんな努力に裏づけられたものであると言えよう。