施工事例|静岡市 工務店 一級建築士|久保田建設
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やさしさに包まれた心地よい空間
~ Living in Calm Atmosphere
ささやかにきれいな生活を求めて

自己所有地での建て替えということで、じっくりと時間をかけて話し合いを進めることができた市街地住宅のプロジェクトである。

設計期間は約半年・・・「控えめな規模で暮らしやすい家としたい」というクライアントの希望のもと、計画は無理のない条件の中でまとめられた。

間取り、使用材料、コストを何度も繰り返し、すべてが満たされるように・・・じっくりと時間をかけて理想のバランスに近づいていった。ささやかできれいな生活のために。

木質系の床・天井 自然系塗壁

リビングルームは木質系素材と自然系塗材で包まれた。床と天井を構成するタモは木肌のストライプが印象的である。和洋いずれの空間にもフィットするため、リビングルームに続くタタミスペースや広縁とも相性がよい。

壁には、化石を基材とする多孔質系塗材が使われている。この塗材は調湿、脱臭、防カビ、抗菌、省エネなどの効果をもつ人にやさしい素材である。

心の豊かさを大切にする生活の中心にある空間として最適なつくりとなっている。

シンプルな「たたずまい」

外観はシンプルな切妻屋根のファサードが印象的である。最大の特徴は、建物全体と1階の一部を「相似形」としたことによる美しい幾何学バランス(コンポジション)の提示と言えよう。

グレーの外壁とシルバーの屋根やサッシなどのパーツがクールな表情を見せる中、正面の「やさしい顔」によって穏やかでシンプルな「たたずまい」を表現している。

セキュリティへの配慮によって正面の窓はひかえめに・・・しかしながら、内部には十分な陽光を得ることができるよう効果的な場所に窓が配置されている。

印象的な空間エレメント

人々の目にとまる場所を「アイストップ」という。
 

アイストップは動線にリンクして計画される。ここでは、まず玄関ドアを開けて正面に見える「ニッチ」がゲストを迎える。そこからリビングルームに入り、グリーンを見る。ソファに座って見返す先には、淡いブルーグリーンのタイルを見ることができる。

これらアイストップは、印象的なモノ・コトを効果的な場所に置くことで、この家の印象を美しく積み上げてくれる大事な空間エレメントとなっている。

 

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