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軽やかな暮らしを体感する二世帯住宅
~ dance floor and double LDK
きっかけは「ファンク・ギター」

電話にて住宅計画の問い合わせをいただき、ほどなく第一回目の打合せとなった。その席で、御主人から社長に「ファンク・ギターを弾かれるんですね」との話があった。とある雑誌で社長の趣味が掲載されており、それを見たとのこと。聞けば、御主人と奥様はダンサーとして活動しており、スクールでも教えているとのことだった。お客様と社長の最初の共通キーワードは「ジェームス・ブラウン」であったことを今も覚えている。打合せ参加者は御夫婦とお母様の3名。この後に誕生するお子様を含めた4人の住宅計画が始まった。

ひとつの屋根・ふたつの家

最初に計画の可能性を探る「フィージビリティ・スタディ」を展開していった。前提は「二世帯住宅」・・・ひとつ屋根の下にふたつの家・・・近すぎない・離れすぎない・・・その距離感を聞き出す作業が繰り返された。1階に母の家、2階に夫婦の家・・・今後メンバーが増える2階は床面積を広く・・・しかしながら、コスト・構造・デザインの各観点から2階が大きい状況には調整が必要とされる。そこで、2階スペースの一部を1階に配することとなった。「玄関とシューズクロークは共用」、「ダンスフロアは1階として防音機能を高め、居住エリアに影響ないよう配慮」という2点が計画の柱となった。

LDKによってつながる開放的な2つのフロア

1階、2階ともLDKを経由して各室にエントリーできる構成となっている。キッチンは、1階が東側リビングスペースを向いたマンションタイプ、2階が北側にカウンターを設け、横並びにダイニングテーブルを置くタイプとした。この住宅は、前面道路から見ると窓が少ないが、その外観からは想像のできないほど室内空間が明るい。隣家との適切な距離と入念に施行された窓配置によって実現した空間である。ちなみに、正面に窓が少ないのは、そこにダンスフロアがあるから・・・防音性能・耐震性能を高める重要なコアとなっている。

スタイリッシュな空間と高気密・高断熱の家

床は、やさしい色感の1階、少しスモーキーな2階・・・いずれも明るめの配色としている。壁はホワイトを基調とし、一部にモダンなグレー・ベージュを採用。印象的なアーチの存在も特徴的である。天井もホワイト基調とする中、2階キッチン上部を木目調クロスとすることで、空間の特徴を出している。また、この家は高気密・高断熱性能を有している。全館換気システムを採用することによって、建物全体の温湿度を平均化している。どの部屋にいても心地よさが連続する。とても快適な住まいが完成した。

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