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シアターに誘われるがごとく
~外部と内部をゆるやかにつなぐ空間装置をもつ家~
Warm light, wood and courtyard
街の中に「内なる外」をつくる

住宅が建ち並ぶ市街地での計画です。前面道路側には大胆なピロティ+屋根を設け、外部に強い印象を与える構成としました。ピロティ内に配した木の壁と天井は、夕刻になるとあたたかな光をまとい、黒を基調とした外観の中に印象的な表情をつくります。閉じるべきところは閉じながら、住まいの内側には光と広がりを確保する・・・シアターのホワイエのような空間は、街の中で心地よく暮らすための距離感を整えています。

暮らしを整える動線と居場所

キッチンから水回りへとつながる動線、生活用品を受け止める収納、リビングに隣接した畳の居場所など、日々の動きを丁寧に整理しています。必要なものを必要な場所へ配することで、空間をすっきりと保ち、家事の負担も軽やかにする・・・機能を単独で考えるのではなく、それぞれを連携させることで、暮らし全体の心地よさにつなげています。

光を取り込むリビング・ダイニング

LDKは中庭に向かって大きく開き、室内と外部がゆるやかにつながる空間となっています。大きな開口部から届く自然光、木の床、やわらかな間接照明が重なり、明るさの中にも落ち着きが感じられます。キッチン、ダイニング、リビング、タタミスペースは、それぞれの場所に役割を持たせながらもひと続きに・・・家族が思い思いに過ごしながら、互いの気配を感じることのできる住まいです。

素材の変化を楽しむ

玄関には石の質感、階段には木とスチール、居室には木の天井や左官調の壁など、場所ごとに異なる素材を採り入れました。なかでも玄関ホールを立体的につなぐスチール階段は、光を通しながら空間に軽快なリズムを与える2ユニットの融合体として成立しています。木のあたたかさ、石の静けさ、鉄の緊張感・・・異なる素材の表情を重ねることで、シンプルな構成の中にも奥行きのある住空間となりました。

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