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8月 夏と接すること

更新日:9月1日

空


 「暑い」と言葉にすることすら憚られる日々が続きます。現場も安全な環境を整えながら慎重に作業を進めております。皆さまもどうぞご自愛ください。

 


 街を歩くと無意識のうちに日影のある側を選んでいます。猛暑ならではの行動ですね。その一方で住宅計画を進める時は「陽あたりがいい部屋がいいな」という会話がはずむことを考えると・・・そのバランスが大切になります。壁と窓でを比べた場合、と窓のほうがエネルギーロスが多いものです。大きさ・数・形状をふまえ、省エネ計画を進めることが大切です。

 


 現在の日本の住宅は往々にして明るい・・・昔の住宅は それほどでもなかったものです。谷崎潤一郎の著作「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」に記される日本家屋の特徴を読み解くことで、その一端を知ることができます。続き間を持ち、軒が深く、規模が大きい・・・中央部は ほの暗い空間となります。その反動が現代住宅なのかもしれません。繰り返しになりますが、要はバランス・・・ここが大切です。

 


 先月完成した店舗兼住宅は、北面に窓がありません。ミニマルな表情を示しながら室内には南からの陽光を採り入れることで柔らかな光が広がります。詳細 近日公開します。しばしお待ちください。

 


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



(久保田 正一)





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