10月 アーティスティックな心を
- 久保田建設
- 10月1日
- 読了時間: 3分
ようやく暑さから解放されそうな時期を迎えました。音楽・芸術の秋・・・10月です。家の窓を開け、室内と屋外の空気がつながる時期はエアコンもひと休み。いろいろと思索にふける秋の夜長を迎えます。
落ち着いた時間と空間を手に入れたことで、これまで棚の上に置いていた懸案事項を解決する時・・・個人的には、趣味の音楽活動を進めたいところです。
年齢のせいなのかわかりませんが、昔よりも聴覚が敏感になっている気がします。若い頃は、音楽を演奏するほうに力を入れていた一方、聴くことについては、あまり力が入っていませんでした。
それが、今は「いい音質で聴きたい」という望みが強くなっています。でも、オーディオマニアというレベルまでは達しておりません(笑)。映像が、4K・8Kと鮮明さを競う中、手持ちの音楽再生機器もあわせて高音質になってきている周辺状況の押し上げという事情によるのでしょうね。
「あまりお金をかけずによい音を聴くには」・・・これに対する現代の端的な解は「空間を介さずに耳に届ける」です。言い換えると、「それなりのグレードのイヤホン・ヘッドホンで聴くのが最善策」ということです。これは何を意味するのでしょうか?

これまでイメージしてきた「オーディオにこだわる姿」とは、大きなスピーカー、真空管のアンプ、高性能の再生機器、それらを包み込む音楽空間・・・加えて、抵抗値の小さなスピーカーケーブル、電圧が一定になる専用コンセントなど「周辺環境を整える」ことが基本でした。「オーディオ道」という感じですね。敷居を高くすることで「特別な趣味」となっていましたが、現代は「これら周辺機器をバイパスする」ことが良質な音源をダイレクトに感じる近道だというところに行きついています。
住宅計画で一時期要望の多かったオーディオルームやシアタールームも最近はあまり聞かなくなりました。家族のコミュニケーションが「TVモニター中心」から手元のスマホを使った情報受容に変化しているせいかもしれません。空間に提示される「みんなのための映像・音像」よりも質感が高い・・・自宅では大きな情報は求められない時代なのかな・・・もっとも、みんなでゲーム遊びをする時は、ある程度の大きさのモニタがあるほうが盛り上がるか・・・だから「テレビいらない」というところまで振り切るところまではいかない・・・そんな当然の話に戻ってゆく秋の夜長です。ちなみに、私はヘッドホンも使いますが、JBLのモニタースピーカーで聴いていて・・・加えて、最近サブウーファーも仕込みました。空気を震わせて愉しんでみたかった・・・そんな感じです(笑)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(久保田 正一)
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